注意、今回は非常に読みずらいというか、小説の内容が特異で伝えきれねーぞksが。
三崎亜記の「バスジャック」について書く。
この小説家の作品は
世にも奇妙な物語っぽい。
というか世にも奇妙な物語だろこれ。
現代社会でなにか一つおかしなところがあるというか。
たとえばこの本はオムニバス形式の短編集なわけだけれど、
タイトルになっているバスジャックという話を例にあげる。
一言でいえば、
バスジャックがなんかしらんけどブームになった。
そんな話。
移動距離、総報道時間、占拠時間、オリジナリティの観点で得点がつけられ
ランキングにされてる。
また、能楽にみたてて役割が振られており、
運転手と前方ドアを監視する「シテ」
最後部で銃を持って全体を見渡す「ツレ」
爆弾のスイッチを握る「地謡」
中立的な立場でバスジャックが手順を守っているかを採点する「後見」
その他いろいろ
バスジャックをする前に口上を述べなければならない等形式的である。
こんなアホっぽい題材なのにとてつもなく設定がつくりこまれててわろた。
まぁこの人は、こんな題材で書くのかwwwってのも多いし、
この発想はなかったと驚くような題材で書いてくれることもしばしば。
また題材だけで押すわけじゃなく、ちゃんと小説としておもしろい展開だったりする。
そして俺のお気に入りがこれだ!!
この本の最後にのっている話「送りの夏」
これが最高にいい話。
お母さんがどっかいっちゃって、
なんとかしてその場所を探し出して凸してく娘の話だ。
そのお母さんがいったとこが、
年も生まれもバラバラな人間が共同生活をしているペンションっぽいところ。
共通点は一つ。
車椅子にのっただれかに付き添ってるということ。
車椅子にのっているのは
生きているのか死体なのか人形なのかわからない。
すごいリアルな人形にも見えるし、
人形にしてはリアルすぎるようにも見える。
なぜそこにすむ人々はまったく動かない死体だか人形だかわからないやつと
セットで暮らしてるかと言えば、
大切な人を失って、それを認めたくない。
忘れたくないって思ってるから暮らしてんのさ。
そんで自分の中で踏ん切りが付いたら、
大切だった人を船に乗せて送るんだ。
いい話っぽいだろ?
でも一つ難点があるといえば、
愛情に主眼が置かれすぎてるようなきがする。
もっとさ、友情を描いてほしいのよ。
昨今漫画でも小説でもそうだけど
ヒロイン的な位置づけのキャラが必須みたいな風潮あるじゃん?
そういうのは見飽きたのよ。
俺はレッツエンドゴーとかシャーロックホームズとか走れメロスみたいな。
いやまぁシャーロックホームズはよくしらないんだけど、
友情を描いて欲しいの。
小説の中で女が出てきても俺は言い気分にならないし、
漫画にでてくる女の子に発情はできない。
かといって現実の女の子は俺に優しくない。
だから俺は間をとってAVを見るんだろうなぁ。
PR